アレクサンドル・ボグダーノフ（Alexander Bogdanov 1873年8月22日生）［ロシア・内科医/哲学者/革命家］
本名はアレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・マリノフスキーといい、民族的にはベラルーシ人である。普遍的なシステム理論から輸血による回春までと、幅広い科学的関心をもっていた。
1924年にボグダーノフは血液も遺伝子も共有財産と考え、輸血実験にとりかかる。不老不死の実現を望んでいたか、少なくとも部分的な若返りを目論んでいたとも言われる。ボグダーノフは11回の輸血の末に、視力の回復や禿の遅延など、良好な徴候を覚えて満足を表明した。また、ボグダノフは、1925年から1926年まで血液学・輸血研究室を開設した。
1928年にボグダーノフが命を落としたのも、輸血実験のためであった。マラリア患者ならびに結核患者の学生から採血したために、輸血を通じてこれらの病に感染したのである。しかしながらいくつかの研究者は、ボグダーノフ自殺説をとっており、一方では当時なかなか理解されていなかった血液型不適合のために、命を落としたとの見方も出されている。
1928年4月7日死去(享年54)
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