ジェシカ・ラル（Jessica Lal 1965年1月5日生）［インド・モデル］
ジェシカはモデルやタレントとして活躍していたが、イベントやパーティーなどでホステスとしても働いていた。1999年4月30日未明、首都ニューデリーにあるクトゥブ・ミナール近くにあるレストラン「タマリンド・コート・カフェ」で催されていた社交界で事件は起きた。
社交界が御開きとなる頃、政治家の息子マヌ・シャルマ（当時22）に酒を注文されたジェシカは、レストランが閉店する時刻だったため「たとえ1000ルピー払ったとしても、ワイン一口だって出しません」と注文を断ったところ、激高したシャルマにピストルで頭部を撃たれ即死した。
シャルマはレストランから逃走していたが、一週間後に逮捕された。ところが複数の目撃者がいたにもかかわらず、裁判では目撃証言が覆され、事件から7年後の2006年2月の第1審判決でシャルマに無罪判決が下された。この判決の裏には、有力者である被告の父親から、目撃者や警察に対する賄賂や圧力があったとみられている。しかしこの無罪判決に対し、一般市民やマスコミの激しい非難を招き抗議活動が起こり、世論に押された検察側はデリー高裁に控訴。同年12月20日、下級裁の判決は間違っていたとして、高裁はシャルマに終身刑を言い渡した。
1999年4月30日死去(享年34)
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