トラヴィス



トラヴィス(Travis 1995年生)
 [アメリカ・タレントチンパンジー]


 トラヴィスは、コネティカット州スタムフォード在住のサンドラ・へロルド(当時70歳)にペットとして飼われていた体重90kgのオスのチンパンジーであった。またタレントとして活動し、コカ・コーラや衣料品店オールド・ネイビーのテレビコマーシャルやテレビ番組にも出演していた。

 一方でトラヴィスは度々脱走して警官が出動する騒ぎを起こしており、2003年には同じ地域に住んでいた女性の手を噛み怪我を負わせている。また、2006年にシエラレオネのタクガマ・チンパンジー保護区でチンパンジーが観光客らを襲って死傷させる事件が発生すると、チンパンジーを愛玩用に個人で飼育することに批難が高まっていた。

 そして悲劇が起こる。2009年2月16日、自宅から脱走したトラヴィスは、それを連れ戻すのを手伝っていたサンドラ・ヘロルドの友人チャーラ・ナッシュ(当時55歳)に襲いかかった。ヘロルドは、暴れ狂ったトラヴィスをナイフで刺したり、シャベルで叩いて引き離そうとしたが、トラヴィスはナッシュを12分間も襲い続けた。

 トラヴィスは通報を受けて現場に到着した警察車両を破壊し暴れ続けたため、ヘロルドは泣きながら銃で撃ってくれるよう頼み、トラヴィスは警官によって射殺された。トラヴィスは撃たれながらも逃走したが、血痕を辿った警官が家の中に戻って息絶えているのを発見したという。

 トラヴィスがナッシュを襲った原因は、前日から気が立っている様子だったため飼い主のヘロルドが抗不安薬であるザナックスをお茶に混ぜてトラヴィスに与えたことによる副作用の可能性が指摘されている。

 トラヴィスに襲撃されたナッシュは眼球と顔面の皮膚、耳、右手の親指以外の指を噛みちぎられ、むしり取られた。床にはまるで挽肉器にかけられたような彼女の指が散乱していたという。彼女は病院に救急搬送され、7時間にも及ぶ手術を受けたが、失明したあげく手と顔のほとんどの構造を失って腫れ上がり見るも無惨な状態になった。その後、手術により顔面移植は成功したが、両手移植は肺炎による合併症を引き起こしたため切り取りを余儀なくされた。

 ナッシュは他人に危害を及ぼすことを防止するための飼育面での配慮に欠けていたとして、ヘロルドに対し総額約49億円の損害賠償を求める訴訟を起こした。

 2009年2月16日死去(享年14)


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