1/1ﾍﾟｰｼﾞ目 今日も今日とて 俺は暗部の装束を身にまとい、任務に行く。 仕事は主に夜だから目立たない。俺を見ているのは月だけだった。 いつも通りに民家の屋根を飛んで集合場所に行く途中、ある家の屋根に小さなピンク色の物体を見つけた。 それは食い入る様に空を見上げていて、視線の先には満月があった。 無視して行こうとしたけれど、なんだかそのピンク色が気になって、近づいてみた。 『こんばんは』 気配も無く近づいたから、ピンク色が目を丸くして振り返った。 『お兄ちゃん、だれ？』 『……暗部』 『あんぶ？』 『まぁ、知らないよな』 こんな小さな子供に人殺しを説明するのも気が引けて 『…ん～、…じゃあ月光仮面ってコトで。』 『ふ～ん…まぁいいや』 いいのか。 『わたしはサクラ!!』 『…サクラ？』 『そう!はるのサクラ!』 元気よく自己紹介されてしまった。 『…よろしくサクラ。』 『うん!!お兄ちゃんのホントの名前は？』 『え？』 『げっこうかめんなんて嘘でしょう？』 ばれてる。 当たり前か。 規則では名前を名乗るのはご法度。 でも、この子には本当の名前を教えたくなった。 『……カカシ。』 『カカシ？』 『はたけカカシ。』 言ってしまった。 『すてきな名前ね!!』 サクラは満面の笑みで言った。 『……ありがとう…』 集合時間まであと3分 『…またな、サクラ』 『またね!!カカシお兄ちゃん！お仕事がんばってね!!』 今日の任務はSランク 死ぬかもしれない でも 生きていたら 『また会いに来るよ』 お嬢さん。 [指定ﾍﾟｰｼﾞを開く] ＜＜重要なお知らせ＞＞@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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